People (JP)



グループ・リーダー

安野 嘉晃
博士(工学)
(new email) yoshiaki.yasuno@cog-labs.org
(old email) yasuno@optlab2.bk.tsukuba.ac.jp

Tel. 029-853-5217

大学院において「時空間光情報処理」を研究し、2001年に博士号を取得しました。2002年より、筑波大学において Computational Optics Group (COG)を組織し、時空間光情報処理を応用した光計測に関する研究を行っています。2003年から、時空間光情報処理理論を応用した生体光計測の研究を開始しました。この技術はフーリエドメイン光コヒーレンストモグラフィー (FD-OCT) として実用化されています。
 2006年以降、FD-OCT の機能拡張としてOCT造影法、偏光感受型OCTの研究を行いました。現在は、これらの技術を統合した Jones matrix OCT の理論構築、装置開発、眼科・皮膚科学分野での臨床応用研究を行っています。


研究メンバー

巻田 修一 准教授
博士(工学)
New: shuichi.makita@cog-labs.org
Old: makita@optlab2.bk.tsukuba.ac.jp

筑波大学 Computational Optics Group において光コヒーレンストモグラフィー(OCT)の研究開発を行っています。
大学院(筑波大学)では偏光OCT、ワンショット位相シフトOCTの研究で修士号を取得、眼底イメージング用スペクトルドメインOCT(SD-OCT)、OCT造影法の研究で博士号を取得しました。2006年に米光学会の論文誌である Optics Express に発表した "Optical coherence tomography" は世界で最初のOCT造影法研究論文となりました。

Ibrahim Abd El-Sadek

博士(工学)
ラベルフリー・三次元に培養組織の活動性を可視化する技術「dynamic OCT」の開発と、それによる腫瘍スフェロイドの薬剤反応の解析に関する研究を行っています。



Yiheng Lim
博士(工学)
試料の偏光特性分布を3次元的に計測・画像化する技術の研究を行っています。この技術によってコラーゲン、筋繊維、神経線維などの生体組織の特性の評価、異常の研修が可能になります。

Praew, Thitiya Seesan
博士課程後期
(元 King Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang)
光波シュミレーションと深層学習の組み合わせによる高精度光学パラメーター推定法に関する研究を行っています。この研究が完成すると、従来計測することのできなかった「光学現象を制御する大元となるパラメータ」の定量化が可能になります。

森下 梨音
博士課程後期
生体の活動性を非侵襲・非破壊に可視化する技術「dynamic OCT」の研究・開発を行っています。彼女の行った肺オルガノイドのdynamic OCT イメージングに関する研究が高く評価されているほか、現在はより定量的に組織内部の活動を評価することのできる新しい dynamic OCT 技術を研究しています。

Yusong Liu
博士課程後期
AIを用いた dynamic OCTイメージングの高精度化、高性能化に関する研究を行っています。彼の研究により、従来1分必要であった 3次元 dynamic OCTの計測時間が6.5秒まで短縮されました。このことは、dynamic OCTを培養サンプルのスクリーニング評価技術にするための大きなブレークスルーです。

Yuanke Feng
修士課程
生体内揺らぎとOCT信号の揺らぎの関連を解明するための研究を行っています。彼の開発した生体内揺らぎの数理モデルとOCT信号シミュレーターにより、dynamic OCT信号を「生体内活動」の文脈で解釈することが可能になりました。

Yu GUO
修士課程
In vivo ヒトを対象とした dynamic OCTイメージングを実現するための研究を行っています。彼の開発した in vivo dynamic OCT手法により、従来可視化することのできなかったヒト皮膚の基底層の細胞活動の可視化に成功しました。

藤村峻平
修士課程
Dynamic OCT信号から生体内・細胞内の小器官の動きを推定する手法の研究開発を行っています。彼の確立した推定手法・アルゴリズムにより、非侵襲に細胞内小器官の動きを定量化することができるようになりました。

舘野頌尚
修士課程
新しい干渉原理と計算光学技術の融合による「超高分解能3次元顕微鏡」の開発・研究を行っています。彼の開発した Zero-NA OCT顕微鏡装置により、三次元の細胞レベルトモグラフィーの取得が可能になりました。

Xibo Wang
修士課程
複素信号処理によりOCTに発生する「スペックル現象」を除去する研究を行っています。スペックルはOCTの画像の視認性を大きく減少させる原因になっています。彼の研究により、従来観察できなかった細胞凝集体内の微細な構造や細胞核の可視化に成功しました。

Cunyou Bao
修士課程
小型魚類(ゼブラフィッシュ)の非侵襲・マルチコントラストイメージング技術の確立のための研究を行っています。彼の開発した計測プロトコルと信号処理技術により、生きたゼブラフィッシュの活動性、偏光トモグラフィーイメージングが可能になりました。これにより、ゼブラフィッシュの色素関連細胞と脊髄の活動製の可視化に成功しました。

米田鈴代, Apr. 2024-
卒業研究生
筑波大学で開発された「散乱体分散モデルによるOCTイメージング理論」を用いたOCTの物理的画像処理に関する研究を行っています。これまでに、この画像処理によりスペックル現象の除去、ノイズの現象、多重散乱の除去が可能であることを理論的に予想し、現在、その実験的な検証を進めています。

Shadil Basheer, Apr. 2024-
博士課程後期
定量偏光計測が可能な3次元光トモグラフィー技術の確立と、それを用いた生体の同時マルチコントラストイメージングに関する研究を行っています。

Zhongqiyu Shi, Oct. 2024-
博士課程後期

Haotian Li, Oct. 2024-
博士課程後期

Ann Detje, Oct. 2024-
Master cource from University of Lubeck
ドイツ Lubeck 大学から exchange で筑波大学に滞在し、in vitro 培養組織の高分解・多機能イメージングの研究を行っています。

研究サポートチーム

湯山 佳代
チーフ・アシスタント

Computational Optics Group の研究管理部門・事務部門を統括しています。一般管理、研究室財務、庶務など、研究サポートの要です。


中山 朋実
研究管理補佐

研究管理・事務部門において、研究企画の補助、開発スケジューリング、共同研究先との調整業務などを行っています。また、研究室のペット、カエルのぴょん吉の世話も担当しています。(ただし、カエルは苦手なので素手では触りません。)

共同研究者

東京医科大学 霞ヶ浦病院眼科
三浦 雅博

筑波大学医学医療系 眼科
大鹿 哲郎
福田 慎一

筑波大学医学医療系
松阪諭

南京理工大学
Zhu Yue
2022年から2024年10月まで筑波大学に滞在し、Zero-NA OCM の基礎理論構築、装置開発を行いました。現在も筑波大学と共同してZero-NA OCMの性能限界に関する理論的研究を行っています。

研究室出身者・交換留学生

Yiqiang Zhu -Mar. 2024
修士卒業

生きた(in vivo)の生体試料を対象にしたOCTの多重散乱ノイズ除去方法を確立しました。彼の研究により、生きた試料を対象としたOCTのイメージング深度が大きく向上しました。

Lida Zhu, - Feb. 2024
博士課程後期卒業

中国 Northeastern University at Qinhuandao で光計測の研究で修士号取得後、COGで博士候補生として光コヒーレンストモグラフィー(OCT)計測で問題となっていた多重散乱光ノイズを除去する手法を確立しました。これにより、OCTの画像化深度が大きく向上しました。現在、サンテック社においてOCTの開発と応用に関する研究・開発に従事しています。

Pradipta Mukherjee

博士(工学)

生体組織の持つ偏光特性のダイナミクスの定量計測に関する研究を行っていました。現在は Indian Institute of Technology (IIT) Delhi で PI として研究・教育活動を継続しています。


Antonia Lichtenegger
博士

筑波大学において小型魚類(ゼブラフィッシュ)のイメージング評価技術を確立しました。筑波大学での研究終了後は、Medical University of Vienna (ウィーン医科大学)において研究員として研究活動に従事しました。

Hsin-Jou Wang, Jan. 2024 to Aug. 2024
国立台湾大学からの exchange student として筑波大学に滞在し、AIとOCTの物理モデルを用いたOCTのノイズ除去手法を確立しました。

富田 季里呼, April. 2020- Mar. 2023
COGで行った修士研究のなかで、OCTの新しいイメージング理論を構築し、それを用いた3次元部分イメージング法を確立しました。彼女が確立したイメージング理論は、現在のOCT研究の中核の一つになっています。現在東京理科大学において研究枠組みの企画・運営に関する仕事をしています。

小嶋 駿平, Apr. 2021 - Mar. 2022
筑波大学の卒業研究生として、植物の活動をラベルフリー・非侵襲に可視化する技術を確立しました。

笈田 大輔,  2018-2021
ホログラフィー、OCT、顕微鏡の技術を融合した新しいイメージング技術である「仮想開高顕微鏡」の研究、その中でも特に、「仮想開口分割」と呼ばれる技術を開発し、生体の微小な繊維構造の可視化を行っていました。
2021年3月に修士課程を修了し、現在企業においてOCTの研究開発を行っています。

宮澤 新,-2020
Computational Optics Group において Jones Matrix OCT によって得られるマルチコントラスト画像の画像処理に関する研究を行っています。組織の散乱情報、偏光情報を用いた組織弁別法の開発に始まり、現在は、superpixel 法を用いた生体組織の光学特性の高精度計測手法の研究を行っていました。[最近の研究紹介]

現在、スカイテクノロジーにおいてOCTの研究開発を行い、筑波大学とも共同研究を行っています。


東 神之介, 2016-2019

卒業研究において眼底臨床計測用 Jones matrix OCT の開発を行い、終始研究ではその眼底OCT装置を用いた臨床研究と眼底マルチコントラスト トモグラフィーの画像処理に関する研究を行いました。これには特に、組織の偏光特性、OCT信号の時間揺らぎを用いた眼底組織の弁別手法の確立が含まれます。

2019年3月に修士課程を修了し、現在は(株)トプコンで眼底用OCTの研究・開発を行っています。


Deepa KASARAGOD, -2018

イギリス・シェフィールド大学で博士号を取得した後、筑波大学で複屈折の定量計測理論、前眼部偏光計測を用いた緑内障診断の研究をしていました。現在は広島大学神経生物学研究室で脳イメージングの研究をしています。

En Li, -2018

Yiwei CHEN, -2017
元博士研究員、スペイン Universidad de Murcia (Spain) で研究員になりました。現在、長春の中国科学院で光学の研究をしています。

Aaron CHAN, -2017

Tanlin LIAO, -2017
台湾の国立交通大学からの交換留学生として、6ヶ月間皮膚科学 Jones matrix OCT の研究を行いました。台湾への帰国後、国立交通大学において修士号取得のため OCT 造影に関する研究を行いました。現在、台湾 MiiS 社で小型眼底検査用OCTの研究開発を行っています。

Young-Joo HONG, -2016
当グループで博士号取得の後、博士研究員として眼底 Jones matrix OCT の基礎研究、装置開発、臨床研究を一貫して行いました。現在、韓国  Koh Young Technology で研究員をしています。

黒川 和博, - 2015
当研究グループにおいて補償光学型OCTによる高分解能眼底イメージンの研究を行い博士号を取得しました。その後、博士研究員として眼底レーザー凝固中の組織の微小変位のリアルタイム計測法を開発を行いました。
現在、アメリカ・インディアナ大学において高分解能OCTの研究を行っています。

Lian DUAN, - 2013
当研究グループにおいて偏光OCTを用いた眼底組織の複屈折計測とその応用に関する研究を行い、博士号を取得しました。その後、スタンフォード大学に研究員として異動しました。

Myeong-Jin JU, - 2013
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学からの交換留学生として一年間当研究グループに滞在し、安定型 Jones matrix OCT のイメージングエンジンの開発を行いました。帰国後、同エンジンを用いた OCT 顕微鏡の研究で博士号を取得し、その後、カナダ Simon Fraser 大学研究員として補償光学型眼底イメージングの研究を行いました。現在は、カナダ University of British Columbia で Assistant Professor として補償光学眼底イメージングの研究をしています。

山成 正宏, - 2008
当研究グループで偏光OCTの原理、装置開発、眼科臨床応用に関する研究を行い、博士号を取得しました。現在、眼科検査機器メーカーであるトーメーコーポレーションにおいて偏光OCTの眼科臨床実用化を目指して研究開発を行っています。

Yihen LIM
当研究で偏光OCTの研究を行い修士号を取得しました。その後、宇都宮大学において高分解のOCTの研究で博士号を取得。埼玉大学で光計測の研究をしています。
http://www.env.saitama-u.ac.jp/intro/interview/lim.html
(Update: 2021年7月より、私達の研究グループで「ラベルフリーな植物の活動性イメージング」の研究をしています。

Udaya BHASKAR, -2013
インド Indian Institute of Technology (IIT)in Bhubaneswar からの交換留学生として来日し、Jones matrix OCT の画像処理に関する研究を行いました。

Tapio FABRITUS
フィンランド・オウル大学からの交換研究者として一年半滞在し、眼底OCTの技術研究を行いました。現在、オウル大学教授として印刷型光学素子、光計測に関する研究グループを統括しています。

Frederik Truffer
スイス  Institute of System Engineering, University of Applied Science and Arts Western Switzerland からの交換留学生として滞在し、当研究グループの眼科部門の立ち上げを行いました。

Dr. Eun Jung Min
Hwidong Lee
Dr. Jeung-Geun Shin
韓国光州科学技術院(GIST)からの中期(数ヶ月)交換留学生として当グループに滞在し、OCT基礎技術・画像処理の研究を行いました。

卒業生のその他の進路
卒業生・出身者は以上の他に、キャノン、セイコーエプソン、ブラザーなど光・計測関連のメーカーで働いています。